にじの会を知るきっかけ


3歳になる次男は言葉が遅く、一生懸命しゃべってはいるが

一文字も日本語に合致していない宇宙語を話す幼稚園児だった。

私は今日あったこと、昨日あったことを思い出しながら

怒っている様子、嬉しそうな様子から予想して

「こう言いたいのかな?」を友達に伝える役目だった。


4歳になる頃、幼稚園の担任に勧められて地域の療育センターへ

相談しに行く。


それまでは発達障害という言葉を全く知らなかった。


療育センターへ週1で通いだすと

なんとなく発達障害がどいういうものなのか理解していく。


幼稚園で皆と一緒にお遊戯や歌ができないこと。

偏食で給食に困っていること。

文字というものを景色のように見ていること。

朝と昼の区別がついていないこと。


自然に身につけていくであろうことが

とても難しいのだと気づく。


幸い、療育センターの先生方・周りの友達にも恵まれ

くさることなく小学校への就学を考える時期に。


通常級にする…のは不登校になる気がする。


通常級+通級指導は月1くらいしか通級がないらしい。

しかも学習障害はあまり具体的な対応をしてもらえないようだ。


特別支援級が一番合っている気がするが、遅れていく勉強は

どう補うのか??


ネットで学習障害を持つ親がどういう選択をしているのか調べまくる毎日。

合理的配慮は学校ごとにバラつきがあり、

住んでいる地域の学校でこういう支援を受けたという情報はネット上にはなかった。


最終的にたどりついたのは親の会に情報を求めることだった。

神奈川・学習障害で検索し、出てきた一つが「にじの会」。

いくつか親の会があったが、未就学児を抱えている会はそう多くはなかった。


行動だけは早いので早速入会相談を申し込む。

役員が個別で対応してくださった。

あくまで親が運営する会。役員といっても同様に困ってる親。

こうした方が良い。というような精神科医や心理士のような助言はもちろんできない。


ただ、こういった対応をしてもらったお子さんがいる。

支援級・通常級をそれぞれ選んでうまくいっている子、いっていない子。


中学や高校はこの学校に通っている。

それは良い話もあるし、どうにも困っている話もある。


多様な道を歩んでいる先輩の声はネットでは得られない情報だった。

良い話も困っている話も、自分がどの道を選ぶべきか考えるのにとても参考になる。

情報は多い方が良い。それを判断するのは本人と親だから。


その場で入会の手続きをして7年?くらい経ちました。

入会した頃に小学生だったお子さんが中学生、高校生と成長していきます。

どのお子さんの親も悩みに悩んで道を考えている。

全く育てていないけど、他のお子さんの進路が決定すると皆大喜びします。

一緒に悩んで状況も知っているから、ほんの一歩が嬉しいんです。


そんな親の会です。



【こちらの記事は会員の経験談です。同じ障害でも対応が合う子・合わない子がいるので、支援の一例として参考程度にお読みください。】


(U)




にじの会 神奈川LD等発達障害児・者親の会 学習障害

LD(学習障害)、SLD(限局性学習症)、ADHD(注意欠如・多動症)、ASD(自閉スペクトラム症)など発達障害を持った方の親の会です。神奈川県全域 横浜・川崎・県央・横須賀・三浦・湘南・県西。小学生・中学生・高校生・大学生・専門学校などの進学・思春期の問題・就労などについて悩みを共有しています。